2015年12月31日木曜日

大晦日

今年もあと12時間を切りました。
今年は、Aprlでのアルバム制作から始まり、UPLINKでのイベント
鳥取の芸術祭「鳥取藝住祭」での作品制作、等覚院での影舞ワークショップでの参加演奏、SpaceOrbitでの自主企画の立ち上げ等、演奏以外にも色々と機会を頂き表現する幅を少しだけ広げる種を蒔くような年になりました。
来年は今年蒔いた種をしっかりと育てていくべく、
感じたこと、視点、考察すべきことを明確にし、表現すべきことと表現したいことの隙間を埋めていければと思います。

来年の抱負は、音のクリアさの追求です。
音は内面と積み上げてきたものが丸裸で表出するものなので、
日々の鍛錬と心のクリーンアップが重要。
他人の良いところを見つけていけるような視点を意識して
音楽と向き合っていきたいと思います。

皆様、今年一年大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください!

2015年12月30日水曜日

あちゃ

年の瀬
今年最後の弾き納めをしに、立川のあちゃの忘年会に参加します。
毎度色々な楽器の方が集まる楽しい会。
演奏会というより、単純にセッション会みたいな感じです。
地元民としてふらっと参加してきます。

2015年12月29日火曜日

忘年

今年は色々とありました。
CD作ったり、鳥取の芸術祭参加したり、大怪我してみたり。
なかなか無い経験ばかりで大変勉強になりました。
来年は飛躍の年にするべく、今年の経験を活かして精進していきたいです。
 

2015年12月28日月曜日

Music To One's Ears #2後記

昨夜はMusic To One's Ears #2でした
以前からずっとファンでお呼びしたかった
Echosticsさん。
今回、初めて拝見したotoyomiさん。
VaEncさんの映像も見事に音とマッチして最高でした。
どちらも素晴らしく、お陰様で今年の締めに相応しい夜になりました。


ライブイベントでの演奏にはAprlは、コンセプト的になかなか難しさを感じました。
ライブとしての盛り上がりを求めていくとコンセプトとのズレが生じてくる。
今年いくつかライブをやった上で来年からはライブというより、作品展示に近い形を取っていった方がいいように思いました。

イベント主催に関しても今回は色々と勉強になりました。
リリースパーティーとして開催した前回は、全出演者のブッキングを僕がやったので
全体の流れ、各出演者の紹介等、開催までのイメージ作りとご案内が一貫していたので
当日までの流れ、当日の進行に関しても違和感なくできたように思います。
今回は、Aprl二人でのブッキングだったので、出演者の紹介など僕一人ではしきれない部分があり、当日までの流れをうまく構築できなかった部分を感じました。
次回は、その辺も踏まえ全体をきちんとプロデュースしていければと思います。

次回は春開催。
内容はまだ未定ですが、今回を踏まえより良い形にしたいと思います。

それにしても、大人な南米音楽を聴かせてくれたotoyomiさん、
最高すぎる信頼関係の上に成り立つグルーブを観せてくれたEchosticsさん。
やっぱり人間の温度を感じる音の連なりは、何物にも代えがたい素晴らしいものだなあと
改めてバンドの良さに感激しました。
来年は久しぶりにバンド組みたいな。

昨日、会場にいた全ての方に感謝!
ありがとうございました!

2015年12月27日日曜日

今日



▽12月27日
"Music To One's Ears #2"
シタール×LaptopのAprlが独自の観点で
毎度ゲストアーティストを選出し、Orbitの空間を彩る ”music to One's Ears”
2 回目のこの日は、1回目で素晴らしいソロギターの音世界を創り出してくれた 坂ノ下典正率いるEchostics、素晴らしい歌い手の行川さをり、ギタリスト露木達也のotoyomi、映像は前回に引き続きVaEnc。 今回もそれぞれ違った表通底する一つの世界観が表現されるような夜になることと思います。
17:00-23:00
入場: ¥2500+1order (当日) ¥2000+1order (前売り)
LIVE
Echostics
otoyomi
VaEnc
Aprl

2015年12月24日木曜日

貴重








ここ最近、You Tubeに貴重な音源が多数アップされています。
その中の一つ。
アングルといい、Vilayat Khan Sahibの手元がよく観えます。
You Tube素晴らしい。

Music To One's Ears #2




いよいよ、今週末27日、日曜日は三軒茶屋Space Orbitさんで
Music To One's Ears #2をやります。
今回は、以前からずっとお誘いしたかったが胸の内にずっとしたためていた
Echosticsさん
麗しの歌姫、行川さをりさん、超絶ギターの露木達也さんの
大人なムード溢れる音世界otoyomiさん
空間を一気に凛とした時間に変えてしまう記憶の断片を紡ぐような光の演出は

前回に引き続きVaEncさん
そんな方々をゲストに招いてAprlもいつもより年末感あふれるセットで臨みます。
是非とも✴︎


2015年12月23日水曜日

晩餐


昨日は、シタール奏者の大先輩、井上憲司さんのお宅でのカレーパーティーに
伺いました。
どの料理もとても美味しく、お酒とカレーとインド音楽談義で
楽しい時間を過ごさせていただきました。
同じ楽器の先輩として、井上さんのような方がいらっしゃることは
とても有難く心強いです。
ありがとうございました!

2015年12月19日土曜日

パラダイムシフト 後記

先日、長い怪我の療養期間からの復帰も兼ねて
ヒグマ春夫さんの映像パラダイムシフトに出演しました。

会場となったキッドアイラックホールは、ダンサーの方が多く出演している場所として
今年も素晴らしい公演を何度か拝見した場所。

夏頃にAprlの牧くんもここで公演をしていたので
音響等の癖や特性などはあらかじめある程度聞いておけました。

この日は自身としては初の試みのラップトップとシタールの同時演奏。
とはいえ、ラップトップは事前に準備するのが作業のほとんどなので、
当日は、リアルタイムにどう構築していくかというのを
シタールの即興演奏との空間の響きを見つつ音を置いていくイメージ。

キッドさんの音響が多少クセの強いドンシャリ気味のセッティングなので
結構リハの時点で苦戦しましたが、なんとか演奏可能な状態に調整。
現場でのEQ具合とかもう少し詰めたかったところですが、
そこは今後の課題です。

ヒグマさんの映像は、2月の銀座の時と違い、今までご一緒させていただいた中では、
比較的変化の少ないゆったりとした展開でした。
シタールは演奏中座っているので、見た目のアプローチが映像に委ねられますが、
そういう意味では、もう少し変化があっても良かったのかもしれません。
でも水の揺らぎから始まり、再び水の揺らぎに戻っていく様は音楽とマッチしていて
心地よかったです。
音に合わせて照明で変化をつけて空間の展開をさせてくれたキッドの早川さんの手腕は流石でした。

手法の実験の場としては、非常に恵まれた環境での演奏だったので、
今後また違った場所でクオリティを上げていきたい。

お越しくださいました皆様、ヒグマ春夫さん、キッドアイラックホールの皆さん、
ありがとうございました!





2015年12月15日火曜日

感触

いよいよ明後日です。復帰ライブ!
しばらく籠ってこの日のためにセコセコと脳内の風景を再現すべく
準備していました。

Aprlでも、それ以前からずっとそうですが、
音楽だけでなく、あらゆる表現の中に情景だったり
心情がそこに立ち現れてくるようなものを表現しています。

怪我の療養期間、自分自身とじっくり向き合う時間がゆっくりとれたので、
心情の再現度は今まで以上に高いと思います。

是非とも観に来てください✴︎




▽12月17日
ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト vol.73
キッド・アイラック・アート・ホール
Start 19:30  2,000yen
「映像パラダイムシフト」は、映像とはいったい何だろう、映像が関わるとどんな事が
可能になるのだろうか、といったようなことを追求しています。


Higuma HARUO/ヒグマ春夫(映像・美術家・パフォーマンスアーティスト)

 
'90年-'91年文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在し映像インスタレーションをリサーチする。その成果発表が'08年12月-'09 年1月国立新美術館で「DOMANI・明日」展として開催され映像インスタレーションと映像パフォーマンスを行う。
ジャンルを横断したコラボレーションや映像パフォーマンスを国内外で展開している。アメリカ、カナダ、アルゼンチン、フランス、ドイツ、デンマーク、中国、韓国、イラン、トルコ-等。
'02年映像を組込んだインスタレーション「DIFFERNCE」で、第5回岡本太郎記念芸術大賞展で優秀賞を受賞する。釜山ビエンナーレー2002でパフォーマンスを行う。
'04年には「水の記憶・ヒグマ春夫の映像試論」で川崎市岡本太郎美術館で個展。その後イスタンブールのAKBANKでグループ展。テヘラン現代美術館で「The Shining Sun」展に参加する。
'05年府中市美術館でライブ・インスタレーション「深層風景」。映像・インスタレーション・身体・音楽が関係する交差と接触。
'06年横浜赤レンガ倉庫1号館で「日本ーイラン現代美術展」。インスタレーションと関係する交差と接触「落花水・思索」。大地の芸術祭「越後妻有アート トリエンナーレ2006」ではインスタレーションとパフォーマンス。北京・北京電影学院、上海・半島美術館では「落花水・思索」のパフォーマンス公演を行 う。
'08年フランスのリール第3大学と川崎市市民ミュージアムで「落花水・思索」のパフォーマンス公演。川崎市民ミュージアムではワークショップを経て作品づくりをする。
'06年からキッド・アイラック・アート・ホールでACKidを企画継続中。ACKidは異なるアーティストが協動して舞台を造り上げていく表現の試み。
'08年の5月から「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト」を展開継続中、映像とはいったい何だろう、映像が関わるとどんなことが可能になるのだろうか、といったようなことを追究している。
'09年大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2009」に「ふれあい写真感-おもいは通じる-」と題するインスタレーションとパフォーマンス。
作品の特長としては、映像が組み込まれたインスタレーション。紗幕に映像を投影する手法が多い。投影する映像は五元素をビジュアル・イメージとして制作している。また、ソロの映像パフォーマンスや身体表現者との共同作業も積極的に行っている。
最近の映像作品としては、「MEKURIMEKU」(49分)2013年制作、「白い海」(45分29秒)2013年制作、「沈黙があって・・・時間があって・・・」2014年制作等がある。
 

2015年12月13日日曜日

景色

リハビリがてら、引っ越してからずっとほっぽってた免許の住所変更の手続きをしようと
立川警察署へ行った時のこと。
その帰り、駅までのバス停の場所を訪ねようと、声をかけた方が還暦を過ぎてまだまだ現役のパワフルなベテラン営業マンの方でした。
ちょうどその方もバスで駅に向かうところだったそうで、一緒にバス停まで向かうことに。
さすがベテラン営業マン。初めましてで名前も知らないし、親子ほどに年齢も離れていたけど、
話題を次から次へふってきて、すっかり心の壁を解いていく。始終敬語を使いながらも、あっという間に他者との距離を縮めていく様をまじまじと見せつけられている間にバス停に着く。
バス停でベテラン営業マンさんとバスを待っていると年配の方が駅までの道を尋ねてこられた。
バスを勧め、一緒にバスを待つ間、会話に加わる年配の方。
この方のお話が興味深く、なんでも福島で会社を経営されている方で、
震災以降、社員が避難のために辞めていった話、
チェルノブイリまで放射能についての視察に行った話、
現地で入手した論文によると、その影響が色濃く出始めるのが、事故から5〜6年後からという内容のものを和訳し、出版する直前で政府に差止めされた話。
等等々、現場レベルの生々しい話。
SFとかじゃなく、現実にこの日本で起こっている実話を聞いているうちに駅に着き、
別れを告げバスを降りると、ありきたりな年末ムードの少し賑やかな街の景色。
2015、日本の年末。
明けてめでたい年を迎えられ ますように。



 

行きに通った昭和記念公園の景色。
燃えるような紅葉した木々が夕日に照らされる様と、忍び寄る雨雲のコントラスト。
何か象徴的な光景。

2015年12月6日日曜日

借景

日本の造園技法に借景というものがある。
文字の通りだが、庭の奥に見える山や海などの風景を含めた(借りた)
庭つくりの手法の事。




シタールを演奏している時、
この借景という考え方がとても近い。
シタールに限った話では無いが、自分も含め周囲を取り囲むすべてのもの、
人、空間、季節、天気、気温、時間、色、香りなどが
影響しあって相互作用を生み、その場所に立ち現れる。
(マリー・シェーファーのサウンドスケープ的な思想に近いけど、風景(背景)があって、それを借景とした時の表現について)
当然、そこには必ずしも観たい景色があるわけでは無い。
実際の風景でも開発などで景観が壊れてしまう問題があったりするわけで。
それに関しては、人によって観たいもの自体が違ってくるので、
何が正解とかではなく、完全に好みの問題になってくるが、
カラフルな色彩よりもミニマルでモノクロームなものの中に色彩を見つけていきたい自分は、完全に枯山水的。
ヨガというより座禅な感じ。

12月17日には、ヒグマ春夫さんの映像を始めとする空間を背景としての
音借景がどんな風に立ち現れるのか。
実験的な要素もかなり含んでいるが、強烈に鮮やかなモノクロが観えることを願う。



2015年12月4日金曜日

師走

早いもので気付けばもう師走。
今年は色々怪我をした年。
気をつけないとですね。
怪我をするたびに自分の身体と深く向き合うので、
結果として普段当たり前のように使っている自分自身の身体に
改めて深く感謝する気持ちになります。
メンテナンスをしっかり。長く使っていくのは楽器だけではなくて、
身体がまず大事なんだという当たり前のことを再確認させられます。

今年の弾き納めは、三軒茶屋SpaceOrbitの
"Music To One's Ear's #2"です。

7月にAprlのファーストアルバム"one"のリリースパーティーとして企画した
同企画ですが、Orbitさんの御厚意で季節開催させていただく運びとなりました。
Orbitさんの最高の音響設備と快適な空間を余すことなく使って
素晴らしいアーティストを招き、ちょっと贅沢な夜を味わって頂ければと思います。



▽12月27日
"Music To One's Ears #2"
シタール×LaptopのAprlが独自の観点で
毎度ゲストアーティストを選出し、Orbitの空間を彩る ”music to One's Ears”
2回目のこの日は、1回目で素晴らしいソロギターの音世界を創り出してくれた 坂ノ下典正率いるEchostics、素晴らしい歌い手の行川さをり、映像は前回に引き続きVaEnc。 それぞれ違った表現の中に通底する一つの世界観が発見できるような夜。
17:00-23:00 入場: ¥2500+1order (当日) ¥2000+1order (前売り)
LIVE
Echostics
行川さをり
VaEnc
Aprl

2015年11月26日木曜日

復帰


来月、怪我からの復帰の演奏があります。
映像作家のヒグマ春夫さんの映像パラダイムシフトという企画での演奏です。
場所は、明大前のキッドアイラックホール。
今年、ダンスの奥野美和さんとモーガン・フィッシャーさんの公演、
Aprl牧唯くんと尾身美苗ちゃんの公演と、素晴らしい公演を立て続けに観た会場なので、
個人的には復帰ライブに向けて縁起のいい場所です。


      
ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト vol.73
   2015年12月17日(木曜日)19:30スタート 2000円  会場:キッド・アイラック・アート・ホール
ゲスト:田中悠宇吾シタール奏者)

2015年11月25日水曜日

物欲

脳内に流れる音の再現で必要なものは何なのか。
一つ一つ吟味して少しずつ機材を揃えてきているが、
音に対する物欲はいつまでも際限はないなあ。

そんな中で気になるものをリストアップしておこうと思う。

1つ目はFlux EffectsのLiquid Ambience
http://www.fluxeffects.com/#!liquid-ambience/c16nl

こいつはまず、見た目が素敵!
音色はこんな感じ。


演奏した音のオクターブ上や下の音が心地よいリバーヴとともに余韻として広がる感じ。
シタールとの相性がめちゃくちゃ良さそう。
日本では探しても販売しているお店を見つけられなかった。


2つ目はGfi systemのSpecular Reverb2
見た目はダサいですが、音色はLiquid Ambience的な音を含めてもう少し多機能な
できる奴。



使ってみないとわからないけど、音はFlux Ambienceの方が好み。
マニアックな楽器専門店で扱ってるっぽいです。

3つ目は、Red PandaのParticle


こいつは、エレクトロニカとかでお馴染みのエフェクト、グラニュラー系の
ギターペダルバージョン。ラップトップより安定性、操作性が断然いいのでライブでの
威力は半端無いだろうな。音色はこんな感じ。





音を粒子状に細かく分解して、並べ替えたりピッチ変えたり逆再生させたりと
グラニュラーシンセシスを手軽に遊びまくれそう。
こいつが一番比較的、どこでも入手出来る奴。

自分の今のスタイル的にエフェクトペダルに限定したセレクトですが、
DTMなどでも外部ハードウェアエフェクトとして使ったりしても面白いと思います。




2015年11月22日日曜日

潜水

あれから引き続き、怪我の療養中です。
普段、元気な時はあれやこれやと動き回ってしまいますが、
強制的に動けない状態の期間が長く続くと
逆にゆっくりじっくりと色々と後回しにしてきたことを
一つ一つ片付けていけている実感があります。

音楽的には、技術的な鍛錬は当然ですが、
新しいアプローチに向けての機材面での再構築であったり
演奏活動が断続的に続いている時期だとなかなか手が回らない部分での
考察する時間が長くとれているのは、結果としてとても有意義です。
具体的にどんな形になっていくかは、12月17日のキッドアイラックまでに
なんとか構築できればと思っています。

そんな日々ですが、
キャンセルになってしまったライブの一つが昨日の柿生風知草のアニバーサリーでしたが、代わりに女流シタールの名手、国分明子さんとディネーシュジーの生徒さんのタブラの喜納風人くんが出演とのことで、きっと素晴らしい日になったことと思います!

明日も、同じく怪我でキャンセルになってしまった所沢mojoでの
... and SPIRAL ever after.というイベントがあります。
こちらも代わりにサーランギの西沢くんが来てくれます✴︎
是非。


以下詳細です!
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所沢にある音楽喫茶『MOJO』さんにて
南インド古典音楽の方たちとライブをやらせていただきます。
インドのサーランギーとタブラ、そして民族楽器の笛と鈴
そして、秩父の棚田で特別につくられたお米を味わう一夜

... and SPIRAL ever after.

2015.11.23
open18:30 start19:00

宮木修平(タブラ)
西沢信亮(サーランギ)

ソウマヒカリ(笛と鈴による即興演奏)

@所沢 <音楽喫茶MOJO>
埼玉県所沢市東住吉7-9 T.ingビル201
TEL&FAX 04-2923-3323
¥1500(ドリンク別、えびせん食べ放題)

当日、音楽が世界に与える影響を追求されているオーガナイザーの杉浦さんが特別栽培認証済みの「ミルキープリンセス」の新米ごはんを炊いて下さいます。(100杯分くらいまでおかわり自由)
また、コーヒーは平和を願う気持ちにぴったりの東チモールのフェアトレードコーヒーを煎れてくださるとのことです。
とてもお料理のおいしい音楽喫茶とのことで、おなかを空かせてきてください。とのことです。

以下、ライブのコンセプトです。
38億年前、モリブデンやホウ素がRNAの構成糖を分解から守ったことで、生命が誕生しました。その意味では、無秩序化しようとする物質を統合する散逸構造であることが生物の生物たる所以といえます。

わたしたち人間のこころは、情報の秩序化を生業とする散逸構造なので、クレタ人の噓や、アキレスと亀の競走に何千年も悩んでるわけです。
≪メロディ・リズム・ハーモニー≫という近代西洋音楽のフレームは、コスパ最優先の逃避ではないでしょうか。散逸構造であることをやめたココロは生きているといえるでしょうか。
音楽は、シンガーやプレーヤーたちが、互いに耳を傾け、理解し、リスペクトしあい、最高の自分で寄り添いあって作るもので、そこに心が本当に生きてる姿があるから、人間の歴史を通じて例外なく、音楽は重要だったのではないでしょうか。
生きてるミュージシャンたちに、逢いに来てください。

... and SPIRAL ever after.

 




2015年11月6日金曜日

休符

先週頭に左足を骨折してしまい、
1週間ほど入院していました。

楽器を触れない日々が続き、
人生の中のちょっとした休符を過ごしています。

この休符をどう過ごすか。

いい意味での音楽的転機となるよう
少し勉強しています。


入院中に1冊の本を読んでいました。(息抜きにナウシカも読んでましたが。)
1986年に発刊された「波の記譜法」
環境音楽を取り巻く当時の状況を芦川聡氏をはじめとして、マリー・シェーファー、ジョン・ケージ、ブライアン・イーノ、エリック・サティなどの思想とその音が現代の環境音楽にどう影響しているかを考察した一冊。
発刊から30年経った今もなお当時と変わらない状況や、悪化した部分などを改めて感じるとともに、自分自身も知らず知らず、数多の偉人たちの影響下にいることを感じずにはいられない。
全体として、西洋音楽の立場からの考察なので、アジアやその他の音楽的思想への憧れからエッセンスとして導入した雰囲気だけの作風でも持ち上げられている感が気にはなるが。
史実としての資料価値はある1冊でした。

本誌の中でも大きく扱われている芦川聡さんのStill Wayから。



静かに響く音色のミニマルなアンサンブル。
色褪せない綺麗な音空間。


2015年10月10日土曜日

Raga Charukeshi

3年前よくCharukeshiを演奏している機会が多かった。
南インド起源のラーガなので、
北インドのラーガのように演奏されるべき時間や季節、
旋律の細かな制約も無く比較的自由に演奏出来るラーガ。

それだけに、ラーガの表情だったり、いわゆるムードを保つ事がより大切になってくる。

1990年というと僕はまだ幼く、シタールのシの字も知らなかった。
そんな頃に日本でシュジャート・カーンサーブの演奏があったなんて。
若干人生を損した気分です。

最近、再びのCharukeshi熱が始まったので、
近日のライブはCharukeshiになるかもです。



鳥取での制作や、Aprlでの活動の中で、
もう少しやりたい事が増えてきたので制作環境を改良していこうと
いろいろと模索中です。

それと同時進行で、秋の夜長に虫が鳴いているうちに
虫の音を録りに行かないと。



2015年10月8日木曜日

十三夜

  鳥取やら指の故障やらで、演奏以外の作業に費やしていたため
取り戻すかのようにシタールを弾いている日々です。

旧暦の九月十三日の十三夜の月は、十五夜に次いで美しいとされるそうです。

先月の満月は、十五夜でした。
意識もせず見上げた空に浮かぶ月の存在感はさすが十五夜でした。

今月の十三夜も綺麗な月が観られると嬉しいです。
そんな十三夜に、月見に最適な街、国立地球屋さんで
静寂を音にするギタリスト、坂ノ下典正さん
Aprlの相方でもあるラップトップの牧唯くんと僕。
ギター×ラップトップ×シタール
というかなり変則的なトリオでのライブがあります。

https://www.facebook.com/events/921912411200721/

鳥取で機材を使用しているため、Aprlでのエフェクト表現は出来ないので
Aprl×坂ノ下典正という図式にはなりません。
オーガニックなギターとシタールの響きとラップトップの電子音。
この3人なら調和出来ると思います。

他の出演者も、ポリリズムの変態トリオのサグチャナさん、
チェロ弾き語りのチエさんとダンサーさん。
と、目白押しです。

春の国立もいいですが、秋の紅葉の国立もめちゃくちゃいいですよ。
おこしやす。


10/25(日)

出演:
★Chie(cello&voice)+Tetsu(dancer)
http://chiecello.com/index.html

★田中悠宇吾(sitar)
http://yugotanaka.jimdo.com/
+坂ノ下典正(guitar)
https://sites.google.com/site/nsknst/
+牧唯(laptop)
http://mxkxo.tumblr.com/

★Sag chana (Deep Percussion Groove Trio)
http://sagchana.koukin.net/

橘川穣 (口琴・波紋音他)
久田祐三 (フレームドラム・ダラブッカ・口琴他)
箕輪一広 (フレームドラム・ダラブッカ・レク)

会場:19:00 開演:20:00

チャージ:¥1000yen+1drink

会場:国立 地球屋
東京都国立市東1-16-13 B1
042-572-5851
http://chikyuya.info/contents/pickup

2015年9月28日月曜日

鳥取制作

鳥取藝住祭の制作で先々週、再度日野町に行ってきました。
6月の時点でお化けゴミ屋敷となっていた現地の古民家。
東京の自宅で音の制作を進めつつも
現地からの2転3転する通達に四苦八苦しながらの制作でした。
当日、蓋を開けるまで現場の状況が見えづらい状況の中
13時間に及ぶ移動の末、なんとか現地入り。
着いたその日から制作が始まりましたが、
当日は流石に意識もうろうとして、頭が動かない状況。
本格的な制作は翌日から開始となりました。

今回、音の作品なので、メインは音。
その音を、どうやって鑑賞してもらうか。
ということが最大の課題でした。
普段、展示作品を鑑賞する際、視覚からの情報が比重として大きく
聴覚へ訴えかけるものに触れる作品が少ない様に思っていました。
視覚を出来うる限り制限して、純粋な音のみをいかに届けるか。
四苦八苦しましたが、結局、最初に思っていた様に、
窓を塞ぎ、暗転して、ゆったり座れる椅子を配置し、
なるべく身体的活動を制限する様に仕向ける事で
聴覚へのアプローチを出来うる限り拡大する試みとなりました。
以下、今回の制作のコンセプトです。

普段の僕の演奏活動の中で 日々、秒単位で情報が行き来し、生活サイクル自体のタイム感が 速い現代の中で、 一曲2時間というのが当たり前のインド古典音楽のタイム感を 表現することは簡単なことではありません。
時代のタイム感は、良くも悪くもあらゆる表現に 大きく影響しているものの一つだと思います。
日野町に初めて訪れた時、 東京とのタイム感の違い 都心のそれとは全く違うゆったりとしたタイム感と、 どこにいっても流れている綺麗な沢、それによって育まれている土地の豊かさに触れ、 ここでなら普段は出来ない長いタイム感の表現が出来るのではと思いました。
この古民家の中で 空間の響きが最もインドの響きに近いのが 土間の空間でした。 日本家屋は、木と土と紙で出来ているので、 殆んどが反響の無いデッドな空間が多い中、 石造りのインドの建物のような土間の反響。 普通、音を使った表現では嫌煙される空間が 今回のイメージに合う場所でした。
多々良の山に入り、朝の鳥、夕方の沢のそば、虫の音、カエルの声、その土地に歌い継がれてきた祝言唄。 3つのスピーカーを使い、「自然」「現代」「伝統」の3つのコンセプトの録音を それぞれ個別にループ再生させて、水色からゆっくり緑色にグラデーションしていくような、変化していく音の重なり合いと、 4つ目のスピーカーで、表に置いたマイクの音の「今」の音を混ぜています。 そこに少しだけ、Aprlの牧唯くんのスパイスを加えています。 その音空間のゆっくりとした変化で 長いタイム感の体感を表現しました。
本質を見極めるために、形から求める目を塞ぐ。 目を瞑り耳を澄ませる行為が現代には必要なんだと思います。
いつの間にか眠ってしまうくらい、ゆったりして貰えたら幸いです。

2015年9月23日水曜日

秋分

【TOPIC】秋分は中道の象徴
中庸が心地よい秋分は、西方浄土を重んじる仏教でも「彼岸会」という最大の仏教行事の日であり、神社でも秋季皇霊祭という歴代の天皇を奉祀する重要な忌日となっています。
仏教における彼岸は、祖先を祀る他にも精神的に特別な意味合いをもっています。ブッダは厳しい苦行と快楽主義という両極を体験したうえで真理を探していま したが、あるとき、苦行している最中に、歌いながら通りかかった農夫から“弦は強すぎると切れる、弱いと弱いでまた鳴らぬ、ほどほどの調子にしめて上手に かき鳴らすがよい”と言われ、雷に打たれるような思いで真理を悟りました。
ブッダが悟ったことは、“無常”、すべてが変化し続けているというシンプルなこと。変化するという事実を認めないこと=「無知」が「迷い」を生み、「迷 い」が「欲望」を生み、「欲望」が「執着」を生み、「執着」が「苦しみ」を生むという心理的な構図に気がつきました。両極端に走らない「中道」こそが大切 なのだ、と。ブッダは35歳で悟りへの鍵を手にしました。
中道を行くということは、アンバランスや偏りを認めることでもあります。中道は、まんなかで静止して動かないことではなく、変化の動きのなかでつねにバラ ンスを意識することです。風に吹かれ、揺れる木々のようにしなやかであるということは、自然のあり方の基本スタンスかもしれません。

以上、地球歴から引用。


今日は、そんな秋分。
偏らずに真ん中でいたいですね。

当たり前のように、こうあるべきというような型にはめ込んで世界を見ること。
それは、全ての物事を一元的にみてしまうステレオタイプなものの見方。
その、ものの見方自体がすでに前時代的で古くさい。
本質を見極めるために、形から求める目を塞いぐ。
目を瞑り、耳を澄ませる行為が現代には必要なんだと思う。


2015年9月18日金曜日

鳥取弾丸

今夜から弾丸で鳥取へ。

前回6月に多々良跡地で録音した素材を
マルチ立体音響として現地にインストールする作業。

ヘビーな日程前の精神的チューニングを

2015年9月13日日曜日

FUSION2015 後記

一昨年から参加させてもらっている奥多摩の野外イベントFUSION.
今回はAprlでの参加でした。

空気的にメインは、アッパーな踊れる感じ。
サブはまったりチルアウトな感じ。
でしたが、僕らの出番が19時だったので、まだまだアガりたい人ばっかり。
しかもサブなので、聴いてくれた人は、善くも悪くも変な人だと思いますw
そんななかで、超集中力使ってどっぷりと濃いめの落としてきました。
聴いてくれた皆さん、ありがとうございました。

サウンドシステム的にローがオーバーして、ブンブンいっちゃってましたが、、
まあ。。山の中なので、時折聴こえる虫の音がやっぱり良かった。


最後までいられなかったので聴きたかった演奏も観れずでしたが、
久しぶりに会えたみんなが元気そうで何よりでした。

今日は鳥取の制作の最終調整に費やします。




2015年9月8日火曜日

FUSION 2015 TIME TABLE

今週末は奥多摩でのFUSION2015に出演します。
今日、タイムテーブルの発表があったので、
こちらでもご案内。



僕は、サブフロアの方のヨガのKaalenaとAprlでの出演です。
早めの時間に出演終わるので、その後はゆっくり楽しもうかと思います。
今週は台風で生憎の天気ですが、週末は晴れるみたいです。


2015年9月6日日曜日

鍼メモ

靭帯を痛めて鍼治療に通って
そこで学んだ事をメモしておく。

傷めた靭帯を修復するには

まず固定して動かさない事。
腫れが引いてきて回復してきたら
少しずつ動かしていく。
動かしてはマッサージして、また炎症するので
休ませる。

古傷は血液の流れがあまり良くない状態で
肩こりのようになっているので
鍼で刺激を与えて血液を集める(炎症をおこさせる)。
血液が集まって治癒力が上がるので
傷が修復に向かう。

炎症しすぎると組織を傷めるのでその場合は冷やす。


今は、少しずつ動かしていく段階。
じっくりと基礎練習から。
身体をしっかりメンテナンスしていって長く長く使ってやる。


 

2015年9月5日土曜日

TOKYO WALKMAN

鳥取では、Aprlのサウンドインスタレーションの空間の
ヴィジュアル面でSIDE CORE松下徹くんが参加してくれる事になった。
そのSIDE COREの展示が今日から六本木で始まるというので、
今夜は久しぶりに六本木へ。





1979年、SONY社からWALKMANという和製英語のプロダクトが発売され、全世界的なヒットとなった。WALKMANのヒットは街に音楽を流すと いう発想から、人に音楽を流すという転換にあった。つまり一つの同じ公共空間に居ながら人々は別々の音楽を聴くことが可能になり、それぞれの”視点”にお いて公共空間に異なる見方/感じ方をすることが促されたということである。
本企画では、そのようなポータブル・メディアによる都市空間における表現の拡張をテーマとしている。都市空間において、特に東京という都市においては個人 が公共空間に介入していくことは極端に難しく、いとも簡単に警戒・排除の対象にされてしまう。公園から遊具が消え、ドローンは早速議論の的となり、ネット 上の発言は監視され、自転車での移動までも厳しく見張られている。しかし規制や自主規制が強化される今だからこそ、公共空間に新しい自由をもたらす、ポー タブル・メディアの発想と新たな視点の提案が求められている。

In 1979, SONY released the portable music playing device known as the WALKMAN. The English word was completely understood by Japanese, and soon became a worldwide hit. The major success of the WALKMAN was it injected personal music choice into city life. We could share the same physical space like always, but the WALKMAN user completely controlled their own private soundtrack, creating an infinite number of different experiences of the same space. In other words, it enhanced the users direct point of view, enabling a completely individual experience.
The center theme behind this exhibition is the expansion of individual expressions in urban environments, with the use of these portable medias. Currently it is much more difficult for individuals to interact or express themselves in public, especially in Tokyo. The WALKMAN way allowed people to opt out from avowed rules. Playground equipment have disappeared from parks, and remote controlled surveillance drones have become a discussion point. Internet comments are monitored, recorded and backed-up, and even bicycles that run through places which should be considered public land are confiscated by new city regulations.External regulation and self-regulation have both intensified. Now more than ever new perspectives are needed to bring freedom back to public spaces.

SIDE CORE -TOKYO WALKMAN-
アーティスト:EVERYDAY HOLIDAY SQUAD|MADSAKI|Mark Drew|菊地良太|小畑多丘|TENGAone|松下徹|yang02
会期:2015年9月5日(土)- 10月10日(土)
開廊時間:13:00-19:00
休廊:日、月、祝日
オープニングレセプション:9月5日(土)19:00-21:00
会場:hiromiyoshii roppongi
〒106-0032
東京都港区六本木5-9-20
www.hiromiyoshii.com


SIDE CORE -TOKYO WALKMAN-
Artists:EVERYDAY HOLIDAY SQUAD|MADSAKI|Mark Drew|Ryota Kikuchi|Taku Obata|TENGAone|Tohru Matsushita|yang02
Term:5th, Sep(Sat), 2015- 10th, Oug(Sat)
Open:13:00-19:00
Close:Sun、Mon、Holiday
Opening:5th, Sep(Sat)19:00-21:00
Venue:hiromiyoshii roppongi
〒106-0032
5-9-20, Roppongi, Minato, Tokyo
www.hiromiyoshii.com

2015年9月4日金曜日

鳥取藝住祭制作日記其の2

現地の音をひたすら聴いている。
音楽作品を創るのとは違い、
サウンドインスタレーションなので
もっと空間創作に近い。

先週、等覚院の影舞での「場」についての考察も
制作にいいヒントになっている。

せっかく録音したものだし、後日音源として発表してもいいかな
と思ったりもしていたが、
制作が進むにつれて、完全に音源での再現は難しくなった。

今回、新しい試みで毎度音環境がリアルタイムに変化していく
プログラムを組んでいる。
 なので毎度、同じものが再生される音楽作品としてのリリースは出来ないものになった。

 展示でしか出来ないものが出来つつある事は、もともと望んでいた形なので
いい形になりつつある。

2015年8月31日月曜日

影舞 縁坐舞台 後記

先日、等覚院で行われた「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~
お越し下さいました皆様、橋本さん、元ちゃん、エレックくん、等覚院さん
ありがとうございました。

この日は、朝から等覚院へ向かいセッティングを終え
久しぶりの等覚院を満喫。

影舞ってなんだろう?から始まったこの日。
橋本さんの案内を軸に参加者と色々なワークを行い
心と場に触れていく様な時間。
橋本さんの言葉を借りれば、景色を体感していく。

音楽と長く携わっていくうちに
あらためてそれについて、考察する事が少なくなっていたかもしれない事。
そんな「場」というものを再度考える機会だった様に思う。

音楽的に「場」というものを提示したのは、
ジョン・ケージの4分33秒だったりが有名だとは思うけど。



でもまあ、これってその当時だから
センセーショナルだったんだと思うのですよ。
今やっても、面白くも何ともない訳で。

話が逸れましたが、
音楽というものは、もうそれが音楽である時点で、
「場」というものに支配されるし、それと同時に「場」を支配し得るもの。
空間と時間の芸術である音楽というものが
そういった根本的な基礎認識を提示する必要は今更ないと思っている。

影舞が面白いと思ったのは、
そんな「場」というものを音楽的尺度で観てきた自分にとって
音楽を介さずに参加者と目に見えないけど、確かにそこにある「場」
というものを共通認識できた実感が生まれた事。

その後、その認識を元に行われた縁坐舞台というやつは
相手の言葉を敢えて言い換えれば、要するに影舞の即興パフォーマンスなので
舞台上の参加者は、貴重な体験かもしれないが、
ただ観ていた第3者にとっては面白くはなかったという意見が目立った様に思った。

影舞の良さは、技術も経験も関係ない、そこにいる全ての人に
共有出来る「場」というものの体感にあると思うが、
縁坐舞台に関しては、当然、踊りと音楽の専門家がやった方が
圧倒的にいい「場」が生まれるはず。
音楽家やダンサーは、それをやる為に多くの時間を費やしているのだから
当たり前の事だが。

久しぶりに
理屈じゃないものを理解する為の理屈や
矛盾を矛盾として矛盾無く受け入れていくこと
という10年前に思った考えが脳裏に浮かんだ。

この日この「場」を体感したことで
改めて、自分が芸術というものに求めるものは
言葉にも出来ない程とにかく圧倒的な何かなんだろうなと思った。


2015年8月28日金曜日

Cinema Display

制作環境を整える為、サブディスプレイを導入してみる事にした。
今まで、小さな画面でせこせこやっていたが、
Cinema Displayを導入。

思っていたよりも快適で、なかなかいい感じだ。
ちょっと制作意欲が上がります。

明日は、久しぶりの等覚院さんでの演奏。
影舞のワークショップの中で演奏するとの事。
どうなるのか、僕自身にも分かりませんが、影舞に興味津々です。

▽8月29日

【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________


■日時
2015年8月29日(土) 10:00~18:00


■会場
神木山 等覚院(しぼくさん とうがくいん)
神奈川県 川崎市 宮前区 神木本町1-8-1
http://www.tougakuin.jp/

急行に乗ると渋谷駅より13分/新宿駅より22分。
そこからバス10分程度の、高台にある寺院です。


■参加費
8,800円

昼食別、近所の弁当屋を予定。持参可です。


■募集人数
20名前後


■進行/守人/ファシリテーター
橋本久仁彦(傾聴空間建築家)
http://enzabutai.com/


■ゲスト
田中悠宇吾(シタール)
https://www.facebook.com/yugotanaka.oto
http://yugotanaka.jimdo.com/
シタール奏者。練馬区出身、国立市在住。
2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。
2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。
2015年Aprl名義で1stアルバム「one」をリリース。


■主催/世話人
中島光信(神木坐・等覚院副住職)
http://www.tougakuin.jp/


■お申し込み&お問い合わせ先
お申し込み、各種お問い合わせの方は、
下記フォームにご記入の上、世話人までお送りください。
メールアドレス(担当:黒田)
sibokuza@gmail.com
※申込メールの件名には
「8/29影舞申込」+お名前を入力してください
※ワークショップの内容についての問い合わせなども
お気軽にお尋ねください。

_____________________________________________
■申し込みフォーム
※メール件名=8/29影舞申込(名前○○○○○)
※送信先=sibokuza@gmail.com

○お名前(ふりがな):
○電話番号(緊急用なのでできれば携帯):
○普段のお仕事や活動:
○これまでに橋本のWSを経験されている方は、その内容:
○参加への思いなどご自由に:


_____________________________________________
※申し込みをされた方にはこちらから「申込受理」メールを返信致します。_____________________________________________
<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本公演の実施・および今後の催事案内においてのみ主催者が利用します。
個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、
本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。



-----------------------------------------------------------------

KOSHIN Nakajima
中島 光信

http://twitter.com/#!/nacazimacosinPC
http://www.facebook.com/cosin.nakajima
http://www.tougakuin.jp/

僧侶・ファシリテーター / 等覚院

2015年8月27日木曜日

サウンドクラウド

サウンドクラウドずっとさぼっていたけど、
鳥取の作品制作もあるし、ちらっと上げていこうかと思い
とりあえず、去年の熊野の音源をちらっと。






フィールドレコーディング用の機材をいろいろ揃えたい。。

2015年8月26日水曜日

禁断症状

今週末に迫った 等覚院さんでの演奏。
舞の方のワークショップとしての会で、合間に演奏させて頂く。
どんな風になるのか分からないが、ワークショップ自体に興味津々。
指の怪我の治療の為、ギリギリまで指の回復に専念していた為、
シタール始めてからこんなに楽器に触らなかったのは今回が初。
もう1週間、鳥取の作品制作を理由にして楽器に触れるのを封印していたが、
流石にもう耐えられなくなり(弾きたくて仕方が無くなる。。。)
今日から封印を解く。
指は何とか回復してきている。
ただ、指先の硬化していた部分が軟化しているので、
練習でまた硬化させないと。
改めて、まあ面倒な楽器だ。 土曜日までには調整間に合わせます。
残りあと2名だそうです。


__________________________
【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________
「不在が存在よりも濃い気配をつくる」
とは、誰のことばだったか。
この夏、われわれは、不在と存在を越境していく舞いのすがたを、
神奈川のお寺をかりて目撃したいと思う。
盆踊りのルーツは死者との交歓だというが、
笠をかぶって顔を隠すのは、匿名性を高めるため。
うしろ姿をみて、「あっ、お母さん」とか
その踊り姿で「あぁウチのが帰ってきた」と思えるように
敢えてわざと顔は隠すのだという。
胸がしめつけられるような、日本人の情動である。
この「面影が宿る」ところに、僕は舞いの本質があるような気がしている。
わたしたちにとってそれは「ダンス」ではなく「舞踏」でもなく
敢えていうなら「舞い」なのかもしれないが、正確にいえば
「しぐさの連続」に尽きるのではないか。
しぐさとはつまり無意識の、無自覚の動作。
そこにこそ、不在と存在を越境していく
カギが隠されている気がしてならない。
残暑の砌、そこに集う人も集わない人も、
過去も現在も未来もすべてとけて、混ざる。
ゲストに古典楽器の名手を招き、一音でひらくは万界。
いざなわれるは、円融の世界か。
                       中島 光信拝
《はしもとくにひこ口上》
この週末は、坐・フェンスの面々とともに、愛知県豊田市の山里、
小渡(おど)の集落に残る農村舞台にて、きくみるはなす縁坐舞台の公演を行って参りました。
縁坐空間は、初めて観る人々の多くに、一種の「違和感」や「不思議な感覚」をもたらすようです。
違和とは「心や体の調和が失われること」。
不思議とは「理性や常識ではその意味や理由が理解できないこと」。
お客様のお一人が次のように述べてくださいました。
「さっきの方の縁坐舞台を観ていたときは退屈な感じがしたのですが、いざ自分の縁坐舞台を観たときには全然違って、来るものがありました。」
またお一人は、「観ていると、背中がしゃんとなるような感じ、不思議な感じがしました。
しっかり生きなくちゃと思いました。」
縁坐舞台をすでにご存知のお客様は、
「今回はここ豊田に皆様がお越しくださるということで、行けることになってから、
本当に待ち遠しかったです。
一方で、縁坐舞台には恐れというか怖い感じを持っていました。
さすが「ヒトガタ」の皆さんだなあ…と思ったのは、
それぞれの個人が際立つのではなくて皆さんが空間とか風景になっていた感じがしたことです。
皆さんにお会いできると思って出かけて行ったけれど
みなさんと出会えたという感じがなかったのはとても興味深いことでした。
ヒトガタの役目を全うしておられたからなんだなと思うと素晴らしいなと思います。
美しい風景となっていたみなさんを胸に刻みました。ありがとうございました。」
鮮やかな視界を述べていただいて、我々の探求も深まります。
こちらこそありがとうございます。
「風景となっていた」 とはどういうことでしょうか。
通常の舞台構造では、「風景」とは、大道具、小道具の係りの人が、
役者のために作り置く舞台背景のセットのことです。
縁坐舞台や影舞では、「役者」となるべき生身の人間は、あえて「風景」になるのでしょうか?
風景とは、何でしょう。
以前、風は息、風景は「息の景色」=「生きる景色」 とお伝えしたことがあります。
僕にとって、人が観る「景色(ケシキ)」は、
人が今それを生きているところの「意識(イシキ)」に対応しています。
人は自らが観たい景色だけを見るようです。
外側の景色も、内側の景色も、
その人がそのときに見たい景色、見るべき景色をみ(身・味・実)ているということ。
景色は気色であり、意識の「意」が変化(へんげ)したモノとしての「化識」でもありましょうか。
お一人おひとりが、ご自分の人生の内容として見ている「景色」は、
まさしくその方が今、生きている働き・作用そのものをアラワし、映し出している、というのが、
僕が見ている景色であります。
それゆえ、二人が影舞うときや、ヒトガタとして舞台空間に在る時は、
お互いがそのときに「見て」 「生きている」時空間(人生)の景色を仕合うことになる。
真剣に「仕」合えば、二人の間に、あるいは舞台空間の中に,
二人の間柄(柄=本来備わっている性質・状態)という新たなケシキを生み出すことになる。
間柄・関係性という一期一会のそのケシキは、
人の美しさと豊かさを陰影深く映し出して欠けるところがないと思います。
等覚院のエレック中島師から、「不在と存在を越境していく舞いのすがた」という言葉を頂きました。
この間柄、あいだの柄こそが、不在(無)となりゆく我々有情が辿る越境の舞すがたである、
という景色が、僕の現在の居所・心境を示しています。
「皆様」という「景色」に触れ(振れ)させていただけることを心より楽しみに、
夏の神木山・等覚院へ、お参りさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
          口承即興~縁坐影舞空間 坐・フェンス  橋本久仁彦
__________________________
【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________
■日時
2015年8月29日(土) 10:00~18:00
■会場
神木山 等覚院(しぼくさん とうがくいん)
神奈川県 川崎市 宮前区 神木本町1-8-1
http://www.tougakuin.jp/
急行に乗ると渋谷駅より13分/新宿駅より22分。
そこからバス10分程度の、高台にある寺院です。
■参加費
8,800円
昼食別、近所の弁当屋を予定。持参可です。
■募集人数
20名前後
■進行/守人/ファシリテーター
橋本久仁彦(傾聴空間建築家)
http://enzabutai.com/
■ゲスト
田中悠宇吾(シタール)
https://www.facebook.com/yugotanaka.oto
http://yugotanaka.jimdo.com/
シタール奏者。練馬区出身、国立市在住。
2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。
2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。
2015年Aprl名義で1stアルバム「one」をリリース。
■主催/世話人
中島光信(神木坐・等覚院副住職)
http://www.tougakuin.jp/
■お申し込み&お問い合わせ先
お申し込み、各種お問い合わせの方は、
下記フォームにご記入の上、世話人までお送りください。
メールアドレス(担当:黒田)
sibokuza@gmail.com
※申込メールの件名には
「8/29影舞申込」+お名前を入力してください
※ワークショップの内容についての問い合わせなども
お気軽にお尋ねください。
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■申し込みフォーム
※メール件名=8/29影舞申込(名前○○○○○)
※送信先=sibokuza@gmail.com
○お名前(ふりがな):
○電話番号(緊急用なのでできれば携帯):
○普段のお仕事や活動:
○これまでに橋本のWSを経験されている方は、その内容:
○参加への思いなどご自由に:
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※申し込みをされた方にはこちらから「申込受理」メールを返信致します。_____________________________________________
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記載の個人情報は本公演の実施・および今後の催事案内においてのみ主催者が利用します。
個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、
本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。
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KOSHIN Nakajima
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僧侶・ファシリテーター / 等覚院
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<月イチ連載中!>
【BUDDHY WEDNESDAY】8月は…
「毒矢の喩え」http://www.earth-garden.jp/goodlife/44538/

2015年8月23日日曜日

鳥取藝住祭制作日記

タイトルの通りですが、
現地で山籠りして録音してきた素材たちを
一つの作品にするべく、今度は国立の我が家に
部屋籠りしてます。

何処もかしこも小川だらけだった鳥取は
案の定、どの素材にもホワイトノイズのように
水の音が入っていて、もういっそこれノイズにした方がかっこいいかもな。
と思ってしまうほどですが、今の僕には諸先輩方のようにノイズに向かう
モチベーションが不足しているのでやめときます。





いやあ、やっぱりかっこいいですね。
でも、鳥取はノイズでは表現難しそうなので、
シタールでやります、、、

二度目の鍼治療

左手の人差し指の治療で二度目の板橋へ。
ここの先生は仙人みたいな人で、人体のメンテナンスの職人。

一度目に行ってから二週間。
なるべく左手を使わない様にして傷めた靭帯を修復するのに集中していた。
その甲斐あってか格段に回復に向かっている。

今回傷めた靭帯と間接のつなぎ目の部分に
鍼で刺激を与えて炎症を起こさせる。
炎症は程度が大き過ぎると組織を損傷するが
適度な炎症は血液が集まって活動する身体の修復作用らしい。

鍼で刺激した後、お灸で熱を加える。
薬などの処方はない。

アーユルヴェーダなどのシルクロードの知識が
中国を経て日本まで渡ってきた。

自分のやっている音楽のルーツと同じ。
かなりしっくり来る治療法。
 

2015年8月22日土曜日

興栄山 善龍寺

昨晩は、八王子にある
興栄山 善龍寺へ行った。

といっても参拝に行った訳ではなく
先日orbitでご一緒したVaENCさんに会いに。
当日の撮影を急遽お願いしちゃったのでそのデータを受け取りに。

Aprl相方の牧君と3人でいろいろと密談を。

VaENCさんとは今後絡んで行きたいと思っています。
 

おまけ


こないだTAIMANの時、エントランスで
「田中のシタール観に来てやったぜ。」というお客さんに特典CDあげたんですが、
(石井君の企画は、ライブハウスみたいな世知辛いシステムなので苦肉の策でしたが)
全部で20分ある中のサウンドクラウドにちらっと佳境の部分だけ上げました。
https://soundcloud.com/yugo-tanaka-1/yatagarass
といっても佳境以外はほとんど前置きと自然音ですが(地味ですがその部分好きなんですけどね)

 去年、天川、高野山、熊野と巡礼の旅をしたときに
熊野本宮跡地の大斎原っていうでっかい鳥居がある場所でひっそりと
録音しました。


蝉、烏、虫。
もうたまらないくらい夏の音でした。
演奏ラーガは、Raga Bageshri。
夜のラーガですが、この場所にとても合っていました。

特典CDたまーにやります。

2015年8月20日木曜日

主食に関する事

僕の主食は、日本人なので当然お米。
昨今の健康ブームに乗っかって何もかも素材にこだわって
とまでは思わないが、
主食だけは自分に合ったものを選んで行きたい。

逆に言えば、主食だけいいものを選べたら、あとは拘らず何でも食べたい。

そんなわけで何年か前から色々とお米を取り寄せたりしている。
良かったのは、はっちゃん米というイセヒカリ。
ここは値段は高いが質は最高でお米以外、漬け物と味噌汁でも十分なくらいだった。
去年、鹿の被害があったらしく、在庫が無くなりしかたがなく他のお米を
探求する事に。

熊本の農家さんの無農薬米を去年秋頃から先日までお世話になっていたが、
先日、鳥取藝住祭をきっかけに鳥取の奥日野米を注文。
先月から奥日野米の生活だが、このお米が素晴らしい。
値段ははっちゃん米の半額ほど、味は最高。
ついに出会った予感です。
鳥取にはこの為に言ったのかもしれないと思うくらい。

http://newagri.co.jp/

2015年8月19日水曜日

FUSION 2015


一昨年から出演させて頂いている
9月の奥多摩の野外イベントFUSION。
今年は、Aprlで出演させて頂きます。



カッコいいバンドが沢山出演するイベントなので
今からガチで楽しみです。


 
毎年、新しい人たちの出会いの場ともなっているFusion。

Fusionで出会い、Fusionで再会する。
 

そんなつながりが、4年目を迎えたFusionで見えてきました。
今年はどんな融合が見られるか、今からとっても楽しみです。
今回は、2012年スタート当時のアットホームな雰囲気を再現しながら、内容はこれまで以上にグレードアップ。
体育館やバンガローなどもすべて大解放し、お子様連れでも安心のパーティーを目指します。


出演アーティストなどは随時アップしていきますのでお楽しみに☆ 


party名 Fusion2015
主催 Gatton Workers
開催日時 9/12(土)12:00〜9/13(日)8:00
前売り券 2700円
当日券  3500円
場所 おおばキャンプ村 東京都西多摩郡日の出町大字大久野3741
Facebookイベントページ

2015年8月18日火曜日

お寺で舞とシタールと

溝の口と生田の間くらい。
つつじ寺とも呼ばれる等覚院というお寺がある。
お墓の無い、神社みたいなお寺。
たまたま僕の誕生日が、等覚院さんの大事な法要の日だったり、
山門の奉納演奏をさせて頂いたりと散々お世話になっているお寺。
このタイミングで、舞と共演させて頂く流れは、
やっぱり何かしらの縁を感じざるを得ないなー。
不在が存在よりも濃い気配をつくる
光信くんの言葉がそのまま、この日のテーマになりそうだ。
ここ、本当にいいお寺ですよ。
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【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
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「不在が存在よりも濃い気配をつくる」
とは、誰のことばだったか。
この夏、われわれは、不在と存在を越境していく舞いのすがたを、
神奈川のお寺をかりて目撃したいと思う。
盆踊りのルーツは死者との交歓だというが、
笠をかぶって顔を隠すのは、匿名性を高めるため。
うしろ姿をみて、「あっ、お母さん」とか
その踊り姿で「あぁウチのが帰ってきた」と思えるように
敢えてわざと顔は隠すのだという。
胸がしめつけられるような、日本人の情動である。
この「面影が宿る」ところに、僕は舞いの本質があるような気がしている。
わたしたちにとってそれは「ダンス」ではなく「舞踏」でもなく
敢えていうなら「舞い」なのかもしれないが、正確にいえば
「しぐさの連続」に尽きるのではないか。
しぐさとはつまり無意識の、無自覚の動作。
そこにこそ、不在と存在を越境していく
カギが隠されている気がしてならない。
残暑の砌、そこに集う人も集わない人も、
過去も現在も未来もすべてとけて、混ざる。
ゲストに古典楽器の名手を招き、一音でひらくは万界。
いざなわれるは、円融の世界か。
                       中島 光信拝
《はしもとくにひこ口上》
この週末は、坐・フェンスの面々とともに、愛知県豊田市の山里、
小渡(おど)の集落に残る農村舞台にて、きくみるはなす縁坐舞台の公演を行って参りました。
縁坐空間は、初めて観る人々の多くに、一種の「違和感」や「不思議な感覚」をもたらすようです。
違和とは「心や体の調和が失われること」。
不思議とは「理性や常識ではその意味や理由が理解できないこと」。
お客様のお一人が次のように述べてくださいました。
「さっきの方の縁坐舞台を観ていたときは退屈な感じがしたのですが、いざ自分の縁坐舞台を観たときには全然違って、来るものがありました。」
またお一人は、「観ていると、背中がしゃんとなるような感じ、不思議な感じがしました。
しっかり生きなくちゃと思いました。」
縁坐舞台をすでにご存知のお客様は、
「今回はここ豊田に皆様がお越しくださるということで、行けることになってから、
本当に待ち遠しかったです。
一方で、縁坐舞台には恐れというか怖い感じを持っていました。
さすが「ヒトガタ」の皆さんだなあ…と思ったのは、
それぞれの個人が際立つのではなくて皆さんが空間とか風景になっていた感じがしたことです。
皆さんにお会いできると思って出かけて行ったけれど
みなさんと出会えたという感じがなかったのはとても興味深いことでした。
ヒトガタの役目を全うしておられたからなんだなと思うと素晴らしいなと思います。
美しい風景となっていたみなさんを胸に刻みました。ありがとうございました。」
鮮やかな視界を述べていただいて、我々の探求も深まります。
こちらこそありがとうございます。
「風景となっていた」 とはどういうことでしょうか。
通常の舞台構造では、「風景」とは、大道具、小道具の係りの人が、
役者のために作り置く舞台背景のセットのことです。
縁坐舞台や影舞では、「役者」となるべき生身の人間は、あえて「風景」になるのでしょうか?
風景とは、何でしょう。
以前、風は息、風景は「息の景色」=「生きる景色」 とお伝えしたことがあります。
僕にとって、人が観る「景色(ケシキ)」は、
人が今それを生きているところの「意識(イシキ)」に対応しています。
人は自らが観たい景色だけを見るようです。
外側の景色も、内側の景色も、
その人がそのときに見たい景色、見るべき景色をみ(身・味・実)ているということ。
景色は気色であり、意識の「意」が変化(へんげ)したモノとしての「化識」でもありましょうか。
お一人おひとりが、ご自分の人生の内容として見ている「景色」は、
まさしくその方が今、生きている働き・作用そのものをアラワし、映し出している、というのが、
僕が見ている景色であります。
それゆえ、二人が影舞うときや、ヒトガタとして舞台空間に在る時は、
お互いがそのときに「見て」 「生きている」時空間(人生)の景色を仕合うことになる。
真剣に「仕」合えば、二人の間に、あるいは舞台空間の中に,
二人の間柄(柄=本来備わっている性質・状態)という新たなケシキを生み出すことになる。
間柄・関係性という一期一会のそのケシキは、
人の美しさと豊かさを陰影深く映し出して欠けるところがないと思います。
等覚院のエレック中島師から、「不在と存在を越境していく舞いのすがた」という言葉を頂きました。
この間柄、あいだの柄こそが、不在(無)となりゆく我々有情が辿る越境の舞すがたである、
という景色が、僕の現在の居所・心境を示しています。
「皆様」という「景色」に触れ(振れ)させていただけることを心より楽しみに、
夏の神木山・等覚院へ、お参りさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
          口承即興~縁坐影舞空間 坐・フェンス  橋本久仁彦
__________________________
【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________
■日時
2015年8月29日(土) 10:00~18:00
■会場
神木山 等覚院(しぼくさん とうがくいん)
神奈川県 川崎市 宮前区 神木本町1-8-1
http://www.tougakuin.jp/
急行に乗ると渋谷駅より13分/新宿駅より22分。
そこからバス10分程度の、高台にある寺院です。
■参加費
8,800円
昼食別、近所の弁当屋を予定。持参可です。
■募集人数
20名前後
■進行/守人/ファシリテーター
橋本久仁彦(傾聴空間建築家)
http://enzabutai.com/
■ゲスト
田中悠宇吾(シタール)
https://www.facebook.com/yugotanaka.oto
http://yugotanaka.jimdo.com/
シタール奏者。練馬区出身、国立市在住。
2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。
2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。
2015年Aprl名義で1stアルバム「one」をリリース。
■主催/世話人
中島光信(神木坐・等覚院副住職)
http://www.tougakuin.jp/
■お申し込み&お問い合わせ先
お申し込み、各種お問い合わせの方は、
下記フォームにご記入の上、世話人までお送りください。
メールアドレス(担当:黒田)
sibokuza@gmail.com
※申込メールの件名には
「8/29影舞申込」+お名前を入力してください
※ワークショップの内容についての問い合わせなども
お気軽にお尋ねください。
_____________________________________________
■申し込みフォーム
※メール件名=8/29影舞申込(名前○○○○○)
※送信先=sibokuza@gmail.com
○お名前(ふりがな):
○電話番号(緊急用なのでできれば携帯):
○普段のお仕事や活動:
○これまでに橋本のWSを経験されている方は、その内容:
○参加への思いなどご自由に:
_____________________________________________
※申し込みをされた方にはこちらから「申込受理」メールを返信致します。_____________________________________________
<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本公演の実施・および今後の催事案内においてのみ主催者が利用します。
個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、
本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。
-----------------------------------------------------------------
KOSHIN Nakajima
中島 光信
http://twitter.com/#!/nacazimacosinPC
http://www.facebook.com/cosin.nakajima
http://www.tougakuin.jp/
僧侶・ファシリテーター / 等覚院
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<月イチ連載中!>
【BUDDHY WEDNESDAY】8月は…
「毒矢の喩え」http://www.earth-garden.jp/goodlife/44538/

2015年8月17日月曜日

TAIMAN後記

昨日は山海塾の石井君企画のTAIMANという企画に出ました。
これに関しては以前ブログにも書きました。

始まる前にお客さんの前でくじ引きで組み合わせを決めるそうです。
石井君らしいちょっとドキドキな企画。
ガンガンやっちゃってください的なことを石井君に言われたんですが
あくまで調和出来る事を目指してやりたいなと思っています。
こういった企画って奇をてらうような表現を場に求められたりする空気ありますが、
そういう表現を観てグッときたためしがありません。
ひねくれ者なのでシラケちゃうのか、もともとハードコアとかノイズ好きなので
見飽きたのか。
脈々と続いてきたもののその延長としての表現の一端が垣間みられるものが
一番グッときます。
そういった瞬間に出会える事を期待しています!
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結果としては、やっぱりちょっとシラケてしまう自分の集中力を保たないとなーみたいな感じ。
もう即興即席パーフォーマンス的なやつは、5年くらいやらなくていいかなー。
細川さんと東大路くんのパフォーマンスは良かった。
グッときました。
もうちょっと自分自身の音と向き合える活動に絞ります。

2015年8月16日日曜日

Von Sommer 後記

先ほど家路に着き、珈琲と煙草で少しゆっくりしてからこれを書いてます。
昨夜は、三軒茶屋Space Orbit松丸さん企画の
Von Sommerでした。

松丸さん企画だけあって、かなりいいラインナップ。
そんな中お呼び頂き改めて感謝です。

最近、アルバムの曲を羅列する様なセットが続いていましたが、
初心に還り、即興的要素と楽曲とのバランスを初期に戻しました。

深夜の時間帯と、チルアウトなラインナップも手伝って、
Aprlらしさがきちんと表現出来た様に思います。

お呼び頂いた松丸さんを初め、素晴らしい共演者の方々、お越し頂いたお客様、
皆さんありがとうございました!

今から睡眠を取り、今夜は山海塾、石井君企画の
TAIMANです。

2015年8月15日土曜日

ツバメコーヒー

ギタリストの坂ノ下さんに頂いた新潟のツバメコーヒーで朝を迎える。
ちょっと美味し過ぎるこの珈琲。

2015年8月14日金曜日

朝の日課




インドで朝、その日の水汲みを終えて、
チャイを淹れて先生と朝食を済ませ、お風呂に入った後は、
Raga Miyan Ki Todiの朝練が日課だった。
Vilayat KhanのMiyan Ki Todiは、腐るほど聴いた。
ラジャスターンの朝の気だるい暑さと蚊とTodiの旋律。
やっぱ、かっこいいな。

vonman

今年のお盆は、例年とは違い
何処にも旅をする事無く東京にいる。
去年は、天川、高野山、熊野。
一昨年は京都、大阪。その前は直島。
その前は渋川。その前はインド。その前は屋久島。
その前は、どこだっけな。
なので、今年は珍しくこの時季東京にいる。

鳥取藝住祭の作品制作などをしながら、
のんびり過ごそうと思っていたが、有り難くも演奏の予定が入り
結局、忙しくなりそうだ。

明日、土曜日はお世話になっている三軒茶屋Space Orbitの
松丸さん企画。Aprlとしては深夜演奏するのは初めてなので
とても楽しみにしている。
Aprl自体アルバムを制作し、演奏スタイルも毎回実験的にいろいろ試しているが
今回、初心に立ち返り、インド音楽的にじっくりと音楽を育む様な
演奏にしたいと思っている。



▽8月15日
"Von Sommer"

8.15.sat
21:00start
Charge:¥1500(w/1drink)

▪️興幻◎し (朗読とLIVE)
本名竜也
https://note.mu/honnatatsuya/n/nc6bc8e920b75

▪️LIVE PAINTING:
Ibuki Kuramochi
http://www.ibuki-kuramochi.com/

▪️LIVE:
SUGAI KEN
https://www.facebook.com/SUGAIKEN
Aprl
http://aprlsounds.com/
Daisuke Sugimoto
https://soundcloud.com/daisuke-sugimoto

▪️MUSIC:
Ryosuke Matsumaru


明けて日曜日は、
お世話になっている山海塾の石井則仁くんの新企画でソロで出ます。
石井君が毎年年末にやっているNOVAというダンサーと音楽家のセッション企画の
発展版で、NOVAでは1セッションにつき10分間のところ15分間でのセッションに。
かつ始まってからお客さんの前で、あみだくじで組み合わせを決めるそうです。
なので、勿論事前の打ち合わせは一切なし。
完全即興でのダンサーと音楽家の一騎打ちというコンセプトのようです。
石井君の企画はいつもちょっと刺激的ですが、
彼自身の踊りがすごく好きなので、ご縁をいただき有り難く思っています。

★ガチンコバトルセッション TAIMAN

TAIMAN ロゴ.pdfダンサーと音楽家の一騎打ち。
15分間の即興セッション。
ガチンコタイマンバトル!!
対戦相手はお客さんの目の前であみだくじで決定いたします。
見なきゃ損!!

VS Project TAIMAN
8/16(日)19:00 open   19:20 start

四谷三丁目 喫茶茶会記

2500/1D

予約:▶︎>>こちら

出演者

秋山璃帆

トランペット奏者、歌手、作曲家5C1A5031.JPG

神奈川県鎌倉市出身。3歳よりピアノを始める。北鎌倉女子学園高等学校音楽科入学後、トランペッ トを専 攻。高校卒業後、単身ヨーロッパに渡る。ドイツ・ベルリンを拠点に演奏指導を受ける傍ら、クラシック音楽を中心にトランペット奏者としての活動を開始。帰 国後は自身のソロ活動に加え、ゆず、SEKAI NO OWARI、SKY HI(AAA 日高 光啓)などトップアーティストのレコーディングやライブ、テレビ出演、Music Videoなどに参加。 2014年6月14日、秋山璃帆として初のMini Album『空想ロマン超特急』をリリース。キモノスタイリングブランド「Qu'il monu」のイメージモデルを務める。古き良き日本と新しき日本の素晴らしさをファンタジックな音楽に乗せ、世界中に夢と希望を届けるため活動中。
WEB: http://a-riho.com/

藍木二朗

舞踊家、マイミストIMG_8552.JPG

Thomas Lebhart,Steven Wasson,Corrine Soumよりコーポラルマイムを師事。
並木孝雄よりパントマイムを師事。北井千都代、武元賀寿子、馬場ひかりより洋舞を師事。
その後フリーでソロを中心に活動を始める。コーポラルマイム、パントマイムの講師。

田中蕗子

000010.JPG
立教大学映像身体学科にて映像/身体哲学や舞踊・演劇を主とした身体表現を多角的に学んだ後、フリーランスのダンサー・パフォーマーとして様々なダンス作品に出演。近年ではMVやCMへの出演、ライヴバックダンサー、振付アシスタントなども行っている。
NOVA vol.4に出演。
pukicolobockle.com

東大路憲太

作曲家。

幼少期から両親の影響でピアノとヴァイオリンを始める。
高校時代はギターに傾倒しヘヴィーメタルとジャズに大きな影響を受ける。
自身のバンドを組んだことをきっかけに作曲家の道を志す。
ジャズの響き、クラシックのアカデミズム、ロックの躍動感を併せ持つ都会的で洗練された音を追求している。
現在桐朋学園大学作曲科4年生に在籍。
在学中、成績優秀者による作品展に選出。
音大交流演奏会2015のメンバーに選出。
作曲・編曲において数々の作品提供を行う。
元サザンオールスターズの大森隆志氏のアルバムにアレンジャーとして参加。
ギタリスト、ピアニスト、ヴァイオリンニストとしてフランス料理店“Chez Lui”や吉祥寺第一ホテルなどでの演奏経験を持つ。

なかむらPAPAこういち

ジャンベ奏者papa.jpg

東京にてジャンベチーム品川ジャンベポッセを主宰し、
毎月末六本木で催されるパーカッション主体のパーティ「DRUMCOW」をオーガナイズ。
みんなから「お父さん」と慕われる愛と情熱の熱き55歳

細川麻実子

IMG_3579.JPG
加藤みや子ダンススペースおよびインテグレィテッドダンスカンパニー響-kyoメンバー。
幼少より加藤みや子に師事。
10代で舞踊コンクールや公演等に出演、加藤みや子メンバーの同期で結成したユニット舞踊団UHUHUで創作デビュー。
’98年にベルギーへ留学。
帰国後はスタジオを運営する傍ら幼児から高齢者、役者など幅広く振付、指導をしている。生徒の入賞、受賞多数。
sjdaダンスコンテストで第1位グランプリ受賞
またリハビリ訓練士として高齢者へ振付けをしたチェアエクササイズ選手権で審査員賞、ベストドレッサー賞を受賞。
地域活性プロジェクト「川口ジャズフェス」において《市民の皆さん+animalia danst rosas》監修。
Dancer vs Musician Jam Session Event NOVA vol.3、4に出演。

田中 悠宇吾 / Yugo Tanaka

シタール奏者unnamed.jpg

練馬区出身、国立市在住。
2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。
師と共にリシケシ、ヴリンダーバンなど聖地を廻り北インド古典音楽を学ぶ。
静寂な朝の水汲みから始まり、虫の音の月夜を迎える師との暮らしは
その後、表現に求める音像としての光景の元となる。
インド音楽だけでなく、エフェクターを使用したアプローチや、Laptopとの実験的プロジェクト、ダンス、映像との共演、芸術祭への参加などシタールの持つ音色の可能性を探求している。

2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。
築地本願寺 「incredible india fiesta 2010」出演、神木山等覚院 山門法要 奉納演奏、
「原始感覚美術祭2014 水のうたがき 特別公演」出演、Art Kawasaki出演、鳥取藝住祭2015滞在制作、2015年LaptopとのDuo、Aprl名義でFirst Album「one」をmiloレーベルよりrelease。

http://yugotanaka.jimdo.com/

佐藤有紀恵 / Yukie Sato

11779071_840267702729838_1995711520_o.jpg1992年生まれ。神奈川県出身。
3歳よりクラシックバレエを始め小山佳予子に師事。神奈川県立弥栄高校芸術家音楽専攻を経て日本女子体育 大学に入学。現在同大学に在学し、岩淵多喜子研究室に所属。また、梅田宏明によるSomatic Field Projectsに参加中。ダンサーの傍ら川村美紀子、関かおりの制作・制作助手などもおこなう。ダンスカンパニーMOKKアシスタントメンバー。

2015年8月13日木曜日

2%

すべての宗教、芸術、科学は、
同じ一つの木の枝である。
 

宗教なき科学は
不完全であり、
科学なき宗教は
盲目である。

- アインシュタイン -


 今日は、やたらアインシュタインの名言が目につく日だ。
何事もバランスが大事だと思っている。
宗教も科学も芸術も。
どんなに素晴らしいと思える事も偏ってしまえば、オカルトであり、堅物だ。
見えるものも見えないものも全て同じ様に存在していると思っている。
あとはそれが正しいも間違いもなく、ただ自分が何を選ぶかという
言っちゃえば利己的なもの。

それは誰かと共有するものでもなければ
まして強要するものではない。
(共感されたら嬉しいものではあるけど。)

原子力だっていつか科学が発展して放射性物質が無害化すれば
いま大きく問題視されている点はほとんど解決するだろう。

まあ、現状そんな技術はないから、原発は止めた方がいい。


たとえ国家が要求しても
良心に反することをしてはいけない。

兵役を指名された人の
2%が戦争拒否を声明すれば、
政府は無力となります。
なぜなら、
どの国もその2%を越える人を収容する
刑務所のスペースがないからです。

- アインシュタイン -


アインシュタインに関して詳しい訳ではないので、
彼がなぜ第二次大戦後、戦争を正当化する立場に変わったのかは分からないが、
言葉に罪は無い。

日本において兵役義務が生じる様なことになったら、アインシュタインに習って
国籍を捨て世界へ出よ。



羽衣ねぶた祭

http://www.geocities.jp/hagoromonebuta55/

今週末は自転車圏内の場所でねぶた祭!
雨天決行の主催者のスタンス!
祭りにかける意気込みが伝わってきます。
毎年16万人が訪れるという関東最大のねぶた祭。
去年は行けなかったので、今年は参戦してきます*

2015年8月9日日曜日

「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院

以前からお世話になっている溝の口の等覚院さんで
今月末演奏させて頂きます。


__________________________

【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________


「不在が存在よりも濃い気配をつくる」
とは、誰のことばだったか。
この夏、われわれは、不在と存在を越境していく舞いのすがたを、
神奈川のお寺をかりて目撃したいと思う。

盆踊りのルーツは死者との交歓だというが、
笠をかぶって顔を隠すのは、匿名性を高めるため。
うしろ姿をみて、「あっ、お母さん」とか
その踊り姿で「あぁウチのが帰ってきた」と思えるように
敢えてわざと顔は隠すのだという。
胸がしめつけられるような、日本人の情動である。

この「面影が宿る」ところに、
僕は舞いの本質があるような気がしている。
わたしたちにとってそれは「ダンス」ではなく「舞踏」でもなく
敢えていうなら「舞い」なのかもしれないが、正確にいえば
「しぐさの連続」に尽きるのではないか。
しぐさとはつまり無意識の、無自覚の動作。
そこにこそ、不在と存在を越境していく
カギが隠されている気がしてならない。

残暑の砌、そこに集う人も集わない人も、
過去も現在も未来もすべてとけて、混ざる。
ゲストに古典楽器の名手を招き、一音でひらくは万界。
いざなわれるは、円融の世界か。

                       中島 光信拝


《はしもとくにひこ口上》

この週末は、坐・フェンスの面々とともに、愛知県豊田市の山里、
小渡(おど)の集落に残る農村舞台にて、きくみるはなす縁坐舞台の公演を行って参りました。

縁坐空間は、初めて観る人々の多くに、一種の「違和感」や「不思議な感覚」をもたらすようです。

違和とは「心や体の調和が失われること」。

不思議とは「理性や常識ではその意味や理由が理解できないこと」

お客様のお一人が次のように述べてくださいました。

さっきの方の縁坐舞台を観ていたときは退屈な感じがしたのですが、いざ自分の縁坐舞台を観たときには全然違って、来るものがありました。」

またお一人は、「観ていると、背中がしゃんとなるような感じ、不思議な感じがしました。
しっかり生きなくちゃと思いました。」

縁坐舞台をすでにご存知のお客様は、

「今回はここ豊田に皆様がお越しくださるということで、行けることになってから、
本当に待ち遠しかったです。
一方で、縁坐舞台には恐れというか怖い感じを持っていました。

さすが「ヒトガタ」の皆さんだなあ…と思ったのは、
それぞれの個人が際立つのではなくて皆さんが空間とか風景になっていた感じがしたことです。

皆さんにお会いできると思って出かけて行ったけれど
みなさんと出会えたという感じがなかったのはとても興味深いことでした。
ヒトガタの役目を全うしておられたからなんだなと思うと素晴らしいなと思います。

美しい風景となっていたみなさんを胸に刻みました。ありがとうございました。」

鮮やかな視界を述べていただいて、我々の探求も深まります。
こちらこそありがとうございます。

「風景となっていた」 とはどういうことでしょうか。

通常の舞台構造では、「風景」とは、大道具、小道具の係りの人が、
役者のために作り置く舞台背景のセットのことです。

縁坐舞台や影舞では、「役者」となるべき生身の人間は、あえて「風景」になるのでしょうか?

風景とは、何でしょう。

以前、風は息、風景は「息の景色」=「生きる景色」 とお伝えしたことがあります。

僕にとって、人が観る「景色(ケシキ)」は、
人が今それを生きているところの「意識(イシキ)」に対応しています。

人は自らが観たい景色だけを見るようです。

外側の景色も、内側の景色も、
その人がそのときに見たい景色、見るべき景色をみ(身・味・実)ているということ。

景色は気色であり、意識の「意」が変化(へんげ)したモノとしての「化識」でもありましょうか。

お一人おひとりが、ご自分の人生の内容として見ている「景色」は、
まさしくその方が今、生きている働き・作用そのものをアラワし、映し出している、というのが、
僕が見ている景色であります。

それゆえ、二人が影舞うときや、ヒトガタとして舞台空間に在る時は、
お互いがそのときに「見て」 「生きている」時空間(人生)の景色を仕合うことになる。

真剣に「仕」合えば、二人の間に、あるいは舞台空間の中に,
二人の間柄(柄=本来備わっている性質・状態)という新たなケシキを生み出すことになる。

間柄・関係性という一期一会のそのケシキは、
人の美しさと豊かさを陰影深く映し出して欠けるところがないと思います。

等覚院のエレック中島師から、「不在と存在を越境していく舞いのすがた」という言葉を頂きました。

この間柄、あいだの柄こそが、不在(無)となりゆく我々有情が辿る越境の舞すがたである、
という景色が、僕の現在の居所・心境を示しています。

「皆様」という「景色」に触れ(振れ)させていただけることを心より楽しみに、
夏の神木山・等覚院へ、お参りさせていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


                 口承即興~縁坐影舞空間 坐・フェンス  橋本久仁彦



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【2015年8月29日(土)】
「越境ノ舞」~影舞・縁坐舞台~@神奈川・等覚院
http://u777u.info/mT5b
__________________________


■日時
2015年8月29日(土) 10:00~18:00


■会場
神木山 等覚院(しぼくさん とうがくいん)
神奈川県 川崎市 宮前区 神木本町1-8-1
http://www.tougakuin.jp/

急行に乗ると渋谷駅より13分/新宿駅より22分。
そこからバス10分程度の、高台にある寺院です。


■参加費
8,800円

昼食別、近所の弁当屋を予定。持参可です。


■募集人数
20名前後


■進行/守人/ファシリテーター
橋本久仁彦(傾聴空間建築家)
http://enzabutai.com/


■ゲスト
田中悠宇吾(シタール)
https://www.facebook.com/yugotanaka.oto
http://yugotanaka.jimdo.com/
シタール奏者。練馬区出身、国立市在住。
2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。
2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。
2015年Aprl名義で1stアルバム「one」をリリース。


■主催/世話人
中島光信(神木坐・等覚院副住職)
http://www.tougakuin.jp/


■お申し込み&お問い合わせ先
お申し込み、各種お問い合わせの方は、
下記フォームにご記入の上、世話人までお送りください。
メールアドレス(担当:黒田)
sibokuza@gmail.com
※申込メールの件名には
「8/29影舞申込」+お名前を入力してください
※ワークショップの内容についての問い合わせなども
お気軽にお尋ねください。

_____________________________________________
■申し込みフォーム
※メール件名=8/29影舞申込(名前○○○○○)
※送信先=sibokuza@gmail.com

○お名前(ふりがな):
○電話番号(緊急用なのでできれば携帯):
○普段のお仕事や活動:
○これまでに橋本のWSを経験されている方は、その内容:
○参加への思いなどご自由に:


_____________________________________________
※申し込みをされた方にはこちらから「申込受理」メールを返信致します。_____________________________________________
<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本公演の実施・および今後の催事案内においてのみ主催者が利用します。
個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、
本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。



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KOSHIN Nakajima
中島 光信

http://twitter.com/#!/nacazimacosinPC
http://www.facebook.com/cosin.nakajima
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僧侶・ファシリテーター / 等覚院

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2015年8月8日土曜日

身体のメンテナンス

今日は、知人の紹介で板橋にあるハリ灸診療所に行ってきた。
きっかけは、5月に傷めた左手の人差し指の治療の為。
楽器演奏に支障はなかったが、いつまでも治らない痛みに
きちんと向き合う必要を感じたので行ってみる事にした。

以前からご縁のある等覚院さんの繋がりなので
行く前から信頼出来る場所と思っていたが、
こちらが何も言う前から、少し身体を診て
僕自身、自覚していなかった箇所まで診てもらえた。

左手の他に、去年挫いていた左足首も靭帯を痛めいた。
靭帯は筋肉ほど痛みが顕著ではない為、
知らず知らず痛みをカバーする様に身体を使っていて
自覚出来ない様に自ら痛みを隠している状態だった。

実際の治療自体は、ハリで幹部を刺激し、悪くなっていた血行を良くし、
お灸で熱を加える。
ハリ治療自体体験するのは初めてだったが、かなりの効果を感じた。

大前提として、傷めた靭帯を修復させるには、
まずその靭帯を使わない事。
足に関しては正直なかなか難しい。
指に関しても通常生活ではまだ可能だが、演奏家としては
かなり厳しい。
しばらく演奏自体を自粛する必要があるが、
すでに演奏予定が10月まで決まっている。

絶対安静のドクターストップまでは出ていないので、
しっかりと身体と向き合いながらメンテナンスしていけるようにしたい。
自分の意識と身体との対話が不足していた事をこの事から学ぶ。
 

2015年8月7日金曜日

Von Sommer


 
来週末土曜日は、久しぶりの深夜の企画に出演します。
先日もAprlのリリパでお世話になったばかりの
三軒茶屋Space Orbitさん。
この場所はAprlにとって始まりの場所。
こちらで音を納めさせて頂ける機会があるという事はとても嬉しい事です。
今回、初心に還ってじっくりとシタールを奏でられたらと思っています。












































▽8月15日
"Von Sommer"

8.15.sat
21:00start
Charge:¥1500(w/1drink)

▪️興幻◎し (朗読とLIVE)
本名竜也
https://note.mu/honnatatsuya/n/nc6bc8e920b75

▪️LIVE PAINTING:
Ibuki Kuramochi
http://www.ibuki-kuramochi.com/

▪️LIVE:
SUGAI KEN
https://www.facebook.com/SUGAIKEN
Aprl
http://aprlsounds.com/
Daisuke Sugimoto
https://soundcloud.com/daisuke-sugimoto

▪️MUSIC:
Ryosuke Matsumaru