http://logmi.jp/34073
リンク先の記事を読んで、
この方の宗教観と僕の宗教観がほとんど同じだった。
インドにいた頃、ヒンドゥ教の友人に良く聴かれた質問が
あなたの神はなにか?
という質問だった。
ヒンドゥは、多神教なのでシヴァやクリシュナなど、
人それぞれのフェイバリット(宗派)があるので、そう言った感覚での質問なのだろうと思う。
いつもこの質問にはどう答えたらいいか悩んだ。
ブッディズムと伝えてもいいが、そう答えられるほど仏教徒でもない。
神様が当たり前にいて、毎朝プージャ(祈り)をするのが同世代でも当たり前の
この国の友人たちにとって、日本人である僕の宗教観をどう伝えれば伝わるのか?
なんども聴かれる
あなたの神はなにか?
という質問と直面するたびに、自分自身の納得のいく答えを探していた。
すべてのものを指差して、すべてが神だと伝えたり、
アラーもキリストもシヴァもすべて僕にとっては同じ神様だと伝えてみたりしたけど
やっぱり、なんだか納得いってもらえない感じだった。
リンク先の記事の中で面白いと思ったのが、
カレーの実験の話だ。
気候によって美味しいと感じるものが変わる。
それは、確かにそうだと思う。
音楽もまた然り。
インドで聴くインド音楽と、日本で聴くインド音楽は
同じ演奏家の演奏でも大きく異なる。
音は空気を媒体にして聴衆まで届けられる。
だから、気候によって聴こえ方は違うという表面的な理解は出来なくもないが、
そういう事よりも、もっと内面的な要因での違いが大きい様に思う。
演奏側の心境、聴衆側の心境。
その両者の間に存在する音が、音楽になるという師匠の言葉を思い出すと、
それこそが異なる最大の理由なのだろうなと思う。
日本人として、日本で音楽を奏でる感覚をもっと研ぎすませていきたい。
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