2014年10月1日水曜日

芦刈再出国パーティ 後記

土曜日、柿生での演奏の後、深夜四谷三丁目へ向かいました。
この日、一時帰国していた旅人のコントラバス奏者の芦刈純さん再出国を前に
再出国パーティがあり、そこでの演奏をする為に。

彼とは彼が旅立つ少し前に知り合い、彼の企画に何度か出演させて頂きました。
繊細な感覚の持ち主で、他者との調和というよりは、孤高の存在としての音が聴こえてきます。

演奏もまさにそういう音。
故に儚く、ゆえに力強い。
いつでも張りつめた音で、安らぎはそこにあまり感じる事は少ないかもしれない。
彼の内面を音で感じさせてもらう。

ぼくは、辿り着いたのが12時過ぎだったので、芦刈くんのソロは観られず。
山海塾の舞踏手の石井則仁さんとのデュオから観られました。

2人は3度目の共演とのこと。僕は、2人とも以前から知っているものの、
2人の共演を観るのは今日が初めてでした。

始終張りつめた空気で、まさに真剣勝負のパフォーマンス。
これは、音楽ではない。
踊りでもない。
2人の立ち振る舞いを観たという感じでした。
とても印象深い時間でした。

その後の演奏は、韓国のハンドパン奏者Sungeun Jinさんと芦刈くんのデュオ。
ハンドパンは、いわゆるハング。UFOみたいな形のスチールパンの音がする手で奏でるあれです。
彼は、韓国で唯一のハンドパン奏者とのこと。この日は3つのハンドパンを使っていました。芦刈くんの韓国での時間が少し伝わってくる様な2人のセッション。
石井君とのデュオとは対比的に音のみで交わされるやり取りは調和した平和的なセッションでした。

最後に僕と芦刈くんとダンサーの飯森沙百合さんとの3人でのセッション。
時間は4時を回り、すでに結構眠かったんですが、その前のパフォーマンスも観たりしていたら、寝る間もなく自分の演奏の時間になりました。

芦刈くんは、この日4度目の演奏。僕だったら集中力が持たない。しかも午前4時。
そんな中、仲がいいという飯森さんと芦刈くん2人に囲まれて音を置いて行く様なセッション。純粋にその場の空気を楽しむ様な2人と、音を出していると
あくまで音楽的に美しくあろうとする僕の執着みたいなものが観えてきました。
それは、僕にとって課題でもあるものなので、自分というものと向き合ういい機会でした。

貴重な時間を頂き、感謝です。

芦刈くん、飯森さんありがとうございました。

そのあと、飯能へ向かうのですが、また続きで。



















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