2012年1月13日金曜日

future days

今週末から、友人のアーティストの展示が東京ワンダーサイトで始まります。
 被災地で彼が感じ取ったものは、今の我々にどう映るのか。非常に楽しみな展示。
以下、詳細です。

第6回展覧会企画公募 「Future days」Emerging Artist Support Program 2011

  • 会 期:
    2012年01月14日(土) - 2012年02月26日(日)
    休館日:
    1/16・23・30、2/6・13・20
    時 間:
    11:00 - 19:00
    入場料:
    無料
    主 催:
    公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
    会 場:
    トーキョーワンダーサイト本郷
    アーティスト:
    足利 広
展覧会の企画を志し活動している若手への支援・育成を目的とし、展覧会企画そのものを公募するプログラム「展覧会企画公募」。選出された企画はTWSが支援し、TWS本郷にて展覧会を実施する機会を得ます。
2011 年、 私たちは大きな転換期を迎え、文化芸術やアートの担い手としてのミッション、展覧会を開催する意味...これまで当然とされ省みることの無かった、あらゆ る事象を根本から再考する局面に立っています。また、芸術作品をモノとしてではなく、活動そのものやプロセスをアートとして提示し、リアリティを追求する 動きも顕著に見受けられます。第6回目を迎える2011年度は、《いま、本当に必要とされている「場」や「実験」とは何か?》《公共の場で行う「展覧会」 とはどうあるべきなのか?》を改めて問いたいと思います。
新しい表現の可能性のみならず、展覧会という表現の場をとおしていかに社会へコミット し、新たな協働の地平を開拓していけるか。TWSは、これまでの「展覧会」という枠組みを再考し、積極的に展覧会とはどのような場であるかをともに考え、 ともに試行していく企画を募集しました。今年は3企画に加え、1企画を特別賞として選出いたしました。

選出企画■HARU by Hija Bastarda企画者:廣田大樹
■"sapporo" around the world企画者:実験音楽とシアターのためのアンサンブル
■Future days企画者:足利 広
特別賞■それでもつくるのか企画者:チームやめよう
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【企画者HP】
http://hiroshiashikaga.cocolog-nifty.com/blog/
【関連イベント決定!】
FUTURE DAYS Live × TALK1月15日(日)16:30-
2月25日(土)16:30-

出演: 吉田ユウスケ(ディジリドゥー)
水面流石坂ノ下(ギター×シタール×歌)
黒川武彦(ポエトリーリーディング)

足利広の映像作品をバックに3組の出演者がライブパフォーマンスを行います。
終了後は出演者やアーティストを交えての座談会を予定。
作品、震災、これからのことなど。





我々はもはやただ経済が発展し、あらゆる面で技術が高度に革新するだけの未来を思い描いてはいけない。我々は経済や技術が高度に発展しながらも、より川の水が美しく空気が澄んでいる未来のビジョンを思い描かなくてはならない。
我々は、自分の時間をただせわしく生きるだけではなく、自分の時間を必死に生きながらも、木々や地球やあるいは人類全体の寿命といった大きな時間の流れを時折感じる豊かさを思い出さなければならない。
「も し、人間の寿命が何千、何万年と長かったら、我々はどのように時間を感じ、どのように世界を見ることができるだろうか?」そんなことを考えながらピンホー ルカメラで映像制作を始めた私は、黎明の松島と放射能により規制されてしまった新田川の水流を撮影することにした。それは、遠い昔から現在を通り過ぎ遥か 未来へと流れる時間の中で、決して失われる事のない希望の光をフィルムに焼きつけるという行為だったように思う。
展覧会「Future days」では、松島の夜明けを撮影した映像作品《rising》と南相馬市に流れる新田川を撮影した映像作品《life stream》を展示します。両作品とも「劫」という仏教的な時間表現を手本に、日々忙しく流れる時の中で、未来へゆったりと続く時間を知覚してもらおう とする作品です。

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足利 広 個展「空白と杜」展示風景、2011、瑞聖寺アートプロジェクツ、東京


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